地域住民の憩いの空間にふさわしい景観を演出
神奈川県の多摩川沿いに位置する「等々力緑地」は、陸上競技場や硬式野球場、テニスコートなど、多くの運動施設がある公園緑地。陸上競技場はサッカーJリーグ、川崎フロンターレのホームスタジアムでもあり、試合開催日は多くの人々でにぎわっています。また、自然豊かな「ふるさとの森」、博物館と美術館の複合施設「市民ミュージアム」などもあり、地域住民の憩いの場として親しまれています。
そんな等々力緑地が「緑と水の再整備」「安全・安心の場の再整備」「緑地内動線の再整備」「緑地へのアクセス改善」の4つの視点で再整備を開始。当社は、等々力緑地正面広場、陸上競技場とその周辺歩道の舗装整備を行いました。
再整備という工事の性質上、ほとんどの施設は稼働中。利用者の安全確保や導線の確保を最優先とした施工となりました。導線確保のため外周歩道を優先して施工を完了させ、川崎市・施設側との打ち合わせを早めに行うことでJリーグの試合開催日を早めに入手。そのスケジュールに合わせて施工順序を策定することで、スムーズな施工ができました。
正面広場には、受ける日差しの角度に応じて表情を変える「オーシャンスリット」を敷設。時刻や天候の変化とともに印象も変わる、独特な優しい景観を生み出しています。整備前の広場は暗く段差が多い印象でしたが、整備後には明るくなり段差も解消されたため、利用者や通行者が増えてにぎやかになりました。