太平洋プレコン工業株式会社

concept#1

再生

毎日の生活から出るゴミの約80%は焼却され、 埋め立てられています。その量は日本全国で年間約430万t。 このゴミを減らすために、私たちはリサイクルやリユースを進めています。 ゴミが減ればCO2も削減でき、環境にかける負荷も少なくなります。

資源循環

骨材リサイクル率

100

%

マテリアルリサイクル

私たちはこれまでに様々な廃棄物や焼却灰を活用したリサイクル製品を数多く作ってきましたが、自分たちが作ったものをリサイクルするという発想は、残念ながらありませんでした。現在では、建築廃材のコンクリートがれき類などの再利用率は高いものの、大部分は路盤材として利用され、真の資源循環とはいえません。段ボールやアルミ缶、ペットボトルなど、多くの素材が同じ物や違う物へと高いリサイクル率で生まれ変わっている中、コンクリート製品も資源循環を目指した製品づくりにシフトしなければ、持続可能な社会は達成できません。そこで私たちは、廃棄されるブロックを自社内設備で丁寧に粉砕して、再生骨材としてリサイクル。再びインターロッキングブロックに成型することに取り組んでいます。この流れが広がっていけば、もっと人に、そして社会に優しい街づくりができるはずです。

廃棄されるブロック
専用設備で破砕
再生骨材として再成型

サステナブロック

廃棄されるコンクリートブロックを骨材に100%使用したインターロッキングブロック。リサイクル骨材とはいえ、インターロッキングブロックの品質規格はクリアしています。リサイクル製品となるため、製品ごとに色のばらつきはありますが、そこが「循環型再生ブロック」の特徴でもあります。

※リサイクル製品ですので、製品ごとに色や表面テクスチャにばらつきがあります。
※サイズ、納期などは担当営業にお問い合わせください。

リサイクル

ゴミとして処分されてきたものを加工し直して再利用した「リサイクル骨材」。私たちはこのリサイクル骨材を積極的に利用することで、循環にかかる負荷を軽減しています。おもに使われているのは、再利用が難しい輸入ワインボトルなどを加工した「ガラスカレット」、保水骨材として理想的な瓦を再利用した「瓦破砕屑」、家庭から出た茶碗や皿、ガラスなどを加工した「廃棄物破砕屑」です。このようなリサイクル骨材の利用がさらに進めば、理想的なサスティナブルな社会にも近づけます。
瓦廃材年間発生量

100

200

万t
ワインボトル使用量

29

本/㎡
スラグ使用量

3

万t/年間

各種スラグをリサイクル

ゴミとして埋め立てられていたものは、リサイクルすることで新たな命を吹き込まれ、製品として生まれ変わります。焼成温度1100°Cで焼成された瓦は「瓦破砕屑」、製鉄所で鉄鉱石を高温で融解し、銑鉄を抽出したあとに残った物質は「高炉水砕スラグ」、ゴミや下水汚泥の焼却灰を1500°C以上の高温で焼成して作った物質は「都市ゴミ溶融スラグ」となり、リサイクル骨材として利用されます。これらのスラグ使用量は、年間で3万tにも上ります。さらに廃棄物を主原料とした「エコセメント」もまた、リサイクルに大きく貢献しています。

  • 瓦破砕屑

    1100°Cで焼成された瓦は、保水骨材として理想的な材料となります。

  • 高炉水砕スラグ

    製鉄する際に出た残りの物質を急冷して、砂状に加工したものです。

  • 都市ゴミ溶融スラグ

    ゴミの焼却灰を高温で焼成したあとに冷却してできたガラス状の物質。

  • エコセメント

    ゴミの焼却灰などの生活ゴミを主原料にしたセメント。

リユース

補修用製品出荷量

15

万㎡/年間当社推定値
インターロッキングブロックの大きな特徴は、ブロック自体が破損するまで繰り返し使用できるという点にあります。しかし、ブロック同士は強く噛み合っているため、簡単には抜けず、最初の1個を抜く際には、破損させることがほとんどです。補修用製品の出荷量は、年間で約15万m2(当社推定値)。補修の際にリユースできれば廃棄量を減らすことができ、CO2排出量の削減にもつながります。そこで誕生したのが、リユースを促すためのキーストーン「リユースブロック」です。簡易な工具で簡単に抜き取れるので、廃棄ブロックも施工時間も、大幅に削減できます。
抜き取り作業で破損したブロック
リユースブロックなら簡単に抜き取れます
自然石のため丈夫で繰り返し使えます
リユースブロック